2020.03.28

過去作のデザインについて。



みなさん、ご無沙汰しております。冷凍イナバPです。うららかな春の日、いかがお過ごしでしょうか。

ダウンロード頒布を開始します

詳細な日程は未定ではございますが、近日中にDL頒布を開始する予定です。現在関係各所と調整中ですので、詳報は決まり次第あらためて告知いたします。
DL版の頒布解禁に至った理由も含めて、一度「Traumerei Fabrikのデザインについて」をきちんとご説明しようかなと思い、この記事を書いています。とても長いですので、ぜひ日々の隙間で少しずつ読み進めていただければなと思います。

Traumerei Fabrikの作品として、「物質がない」こと

秋晴とも相当話し合ったのですが、DL頒布に関しては当初は完全に行わないつもりでした。弊サークルのコンセプト作品は実際に手にとって、開封して、触っていただくことも含めてすべてが作品だという考えのもとで制作してきたためです。
ただ、作品のいくつかは完売してしまい、ありがたいことに「再頒布を行う予定はないのか」というお問い合わせも少なくない数頂戴しております。特に昨年の夏コミで頒布した『ティルナノーグと永遠の歌』は、ぼくたちももっといろんな方に見てもらいたいと思っていました。とはいえコストの面で再版をかけることは容易ではなく、ダウンロードでの再頒布を決心した次第です。

この記事は、物質として触れられない方のために、少しでもご想像の助けとなるように書いています。もちろんすでにお手にとって頂いた方の、ある種の答え合わせとしてもお楽しみいただけるかなと思います。

そもそもTraumerei Fabrikはどういうサークルなのか

主にデザイン面での話ではございますが、過去に弊サークルについて述べた記事もございますので、未読の方で興味のあるかたはぜひ、ご一読くださいね。

Othello



Traumerei Fabrikは過去にも一度活動を休止していて、再開後第一作目がこのOthelloでした。
いまでこそコンセプトを大事にしていますが、Othelloの頃はまだ「こんなふうにしたらエモいし、商業では見れないような、同人だからできることやろうぜ」みたいな軽いノリでした。デザインにおいても「同人だからできる」を出発点にいろいろ考えたように記憶しています。

パッケージはそのものずばり、オセロ



見たまんまですが、オセロの駒がモチーフになっています。白い面と黒い面がある、というだけです。
特設サイトにも書いてあるとおりテーマ的には「正義と悪」ですが、Othelloの本質は「正義と正義」だと個人的には思っています。そして、その「正義と正義」ですらも、ある意味では閉じられた世界の中のことでしかないとも思いました。
真空パック装にしたのは、そんな閉ざされた狭い世界を表現したかったからです。本人たちにとっては大真面目な争いが一般流通可能な形にパッケージされる、というメタ視点での皮肉も込めています。

「光」によって変化する盤面





Othelloは盤面が特に気に入っていて、制作日数の都合でシルク印刷ではなくUV印刷になったのですが、これがいいマチエール感を出してくれました。こんもり乗った白インキのザラッとしたテクスチャがOthelloの雰囲気に合っていて、好きです。
ディスクが反射するスペクトルを生かしたねらいは、純粋に聖白蓮の髪のグラデーションのイミテーションであることと、見る角度によって色が変わる、つまりテーマである「正義と悪」を意味していることがあります。

幻想メトロ



ライナーノーツでも述べていますが、幻想メトロは随分昔からふわっとした概要だけ存在していて、大風呂敷が広がりまくっていた作品です。いざ作るとなって着地点を定めるのに苦労しましたが、鉄道会社の開業プロモーションということで落ち着きました。
本当はデザイン面でもっともっとやりたいことがたくさんあったのでデザイナーとしては少なからず心残りもあるのですが、作品としてはまとまりのいいものになったのではないかなと思っています。

開業プロモとして





幻想メトロのロゴはCIのつもりで制作しています。シンボルマークとロゴタイプで構成されていて、実は特色やRGB、CMYK、グレースケール版といったようなカラーバリエーションや、アイソレーションの規定など、CIとして運用するためのレギュレーションも制作していました(かなり大雑把に作ってあり恥ずかしいのでお見せすることはできませんが笑)。



また、開業のプロモーションをする上で、「幻想メトロはどういう層に訴求していくんだろう」「移動手段としての鉄道を認知させるためにどういう広告をすればいいんだろう」ということも考えました。こちらも実際は使わなかったのですが、おおまかに3パターンの訴求対象に向けたキャッチコピーなども用意していました。このキャッチコピーは、イラストのディレクションにおいて役に立ってくれました。キービジュアルとともに、各キャッチコピーを意識したイラストの力がデザインに大きく寄与してくれています。
幻想メトロの特設サイトでは、各訴求対象ごとの利用シーンをイメージしたセリフも掲載しました。

列車に乗る一連の動作を想起させるためのパッケージ





パッケージは列車に乗るシーンを思い描きながら落とし込んでいます。まず最初、横に長いデジトレイのCDケースは、駅改札外の連貼りの広告を表現。そして次に手に取るライナーノーツは回数券をイメージしていて、最後、CDは、駅に入ってくる列車のヘッドマーク。曲を聞くタイミングでまさに列車に乗るような、そんな一連のストーリーを意識しています。
全体的なトーンとしては、「単純明快」が意識としてあったのであまり難しく捉えずわかりやすいデザインを意識しています。一方で、幻想郷に鉄道ができたとしても絶対にモダンなものにはならないだろうという確信があったので、やや古臭く感じるようなレトロさもねらっています。

ティルナノーグと永遠の歌



この作品はとにかく「物質としての価値」を高めたかったです。Traumerei Fabrikというサークルの方向性を示すためにも、内容的な強度に負けないくらい強い「ガワ」が必要だという直感があったのです。音楽業界全体がDLやサブスクリプション優勢となっていく潮流で、同人もDL頒布へと追従していく中、モノとしてほしいと思ってもらえるかの勝負だと思っていました。

あなたの東風谷早苗は?がテーマ



Traumerei Fabrikの描く東風谷早苗をある程度提示した上で、特定のキャラクターを改めて掘り下げてみませんか?という問いかけがしたかった今作では、パッケージにおいてもあくまで「起承」しか反映させないように気を使いました。
上記のディレクション資料のとおり、物語のコアとなる部分のみを抽出しています。ケースは「海」、それは理想郷(ティルナノーグ)であり、幻想郷であります。ケースを「海」と見立てることによって、音楽を聴くときに早苗は必ず海(=幻想郷)の外にいるという状況を生み出したかったのです。

夏、里帰り、という爽やかなモチーフに違和感をもたせる



東風谷早苗というキャラクターを掘り下げてもらうために、全体を通して違和感を抱くようなつくりにしたいというねらいもありました。そのためのキービジュアル、そしてティザーサイトでした。
ライナーノーツでも触れていますが、キービジュアルの早苗さんの表情はかなりのリテイクを重ねていただきました。おかげさまで、時間のない中で圧倒的に説得力のある顔になったと思います。その表情をティザーではあえて隠し、グリッジさせるという不穏さを演出しました。

ブックレットにグレーの紙を選んだこと



本文用紙に「ディープマット ミストグレー」という紙を採用しています。これはコントラストを低くすることで視覚的に没入感が高まることを期待しています。また、物語のキーワードとして荒廃、再生、理想と現実、などがあったので、その表現も担っています。
その他、特設サイトには詳しい印刷仕様も掲載しているので、興味のあるかたはぜひチェックしてみてください。

おわりに



まとめの前に、じつは、ティルナノーグと刻の歌のリメイク版をしれっと頒布しています。この作品……お手にとっていただけた方はわかると思いますが、デザイン頑張っています。この記事で初めて世の中にビジュアルを出したのですが、かずまさんにイラストを描き下ろしていただいています(出てなくてすみません)。
刻の歌リメイク版に関しては、まあこのくらいの露出度なのが作品として一番エモいかなあと思いつつ、音楽もめちゃくちゃ良くなっているので、いろんな方に手にとっていただきたい気持ちもあります。トリミングされていない全体画像はぜひ本物を入手してみて……といいたいところですが、いまは公式通販もお休みしているので、気長に待っていてください。

さて……改めて、ダウンロード頒布をすることについて、やはりTraumerei Fabrikとして葛藤がないわけではありません。ここまでご説明してきたとおりモノとしてもこだわって作っているので、叶うことならばちゃんとモノとしてお届けしたいなという気持ちもあるのです。ただ、サークルメンバーとして秋晴の音楽がこのまま埋もれていってしまうのはあまりにも惜しく、こうしてダウンロード頒布を決意した次第です。この記事を通して、少しでもぼくたちの思いが伝わるといいなと願っています。

P.S.

ぼくたちTraumerei Fabrikは休止中ではありますが、あいかわらず四方山話はダラダラと続けています。これまでのアルバムもこうした雑談から妄想が広がってできたものばかりだったので、この温度感で話しているうちにまたなにかおもしろいことを思いついたら作りますね。
とはいえ、以前活動休止した時は再開まで4年ほどかかっています。そのあたりの詳しい話は、とろめラジオで語っているので、興味がある方はぜひ聞いてみてください。

OthelloからCOURTRITUAL #4、そして『不思議の在り処』まで駆け抜けた3年間でしたが、振り返ってみた感想としては、ぼくらにしてはややハイペースだったかなというのが正直なところです。すごく楽しかったけどちょっと急ぎすぎた感もあって、でも創作意欲ってそういうもんだよなって思います。ぎゅっと詰め込んで頑張ったおかげでいろんな人にTraumerei Fabrikを知ってもらう機会も増えたという手応えもあります。
ティルナノーグと永遠の歌で、Traumerei Fabrikが二次創作としてやりたかったことが比較的高い水準で達成できました。それと同時にコンセプトもネタ切れになってしまったので、やりたいことができたらまたやります。また4年くらいかかるのか、はたまた来年あたりにしれっと復活しているのかはぼくらもわかりませんが、その時がきたらまた暖かく迎え入れていただければなと思います。

こんなに長くなってしまった文章を最後まで読んでくださってありがとうございました。世の中はいろいろと物々しい雰囲気になっていますが、どうぞ健やかに、またお会いできることを祈っております。それではみなさま、ごきげんよう。

2019.11.05

活動休止のお知らせ

いつも応援してくださっているみなさまへ

突然ではございますが、Traumerei Fabrikの活動を一時休止させていただきたくご報告申し上げます。サークルでのイベント参加は先日の東方紅楼夢15が、サークル参加作としては、第9回科学世紀のカフェテラスにて頒布される『秘封倶楽部民間伝承合同企画 不思議の在り処』が最後の作品となります。サークルメンバーはイベント会場にはおりませんが、ぜひお手にとっていただければ幸いです。

結成から10年、空白期間もありましたが、とても楽しく作品を制作することができました。ひとえにみなさまからの感想や応援のお声があったお陰です。ほんとうにありがとうございました。

もちろん色々と実力の及ばなかった点もたくさんありますが、これまでの制作を通して、やりたいことをやりきったというのが休止の理由です。ここ数年でTraumerei Fabrikを応援してくださる方がとても増えた中で、活動休止の決断は心苦しくありますが、たくさん話し合った末での結論ですので、なにとぞご理解いただければ幸いです。

Traumerei Fabrikとしての活動はいったんおやすみいたしますが、メンバー個人として、秋晴は音楽、冷凍イナバPはデザインという軸で活動して参りますので、もしなにかあればお声掛けください。
連絡先は変わらず、 info@traumereifabrik.com 宛、もしくはメンバー個人のDMへ送ってくださいませ。

またいつか、Traumerei Fabrikとして作品を作りたくなったときに、しれっと戻ってきます。もしかしたらすぐにやりたくなるかもしれません。その際はぜひあたたかく迎えていただければと思います。

なお、通販につきましては、在庫のある作品に関してはboothにて頒布をいたします。現在公式通販サイトをboothへ移行準備中ですので、ご用意でき次第また改めてお知らせいたします。同時に、東方同人音楽流通への登録も検討しており、『ティルナノーグと永遠の歌』『幻想メトロ』等の完売したコンセプトアルバムのダウンロード頒布もできればと考えています。

同人でしかできない体験を届けたいというサークルの理念からコンセプトアルバムに関してはダウンロード頒布は行わない予定でしたが、ありがたいことに再版希望のお声も多数いただいており、サークル休止にあたって解禁する次第でございます。「ダウンロードでもいいからほしい!」というご要望、とても嬉しく、作品を作ってきてよかったなと噛み締めています。

それでは、またお会いできる日まで。いままでほんとうにありがとうございました。

MESSAGE

発表の通りTraumerei Fabrikとしての活動を一時休止させていただくことになりました。

こう書くと実質解散なんじゃないか、とかメンバーの不仲なんじゃないかとか色々とご心配おかけするかもしれませんがそういうわけではなく。

『ティルナノーグと永遠の歌』を頒布させていただいてから僕らの活動を応援してくださる方も増えてきたことを実感しております。

今後の制作を期待してくれている声も多く届いており、二次創作に携わる者としてとても嬉しく思っております。決してその声を無視した休止宣言ではなく、次の作品を作るにあたっての充電期間として捉えていただければと思います。

半年間とか1年間とか具体的な期間を設けることはできませんが、また面白いことを細々とやっていきたいと思っております。

僕については音楽活動や、twitterを始めとしたSNS活動については変わらず行っていきますので、引き続き仲良くしていただければと思います。それではまた。いつかTraumerei Fabrikの秋晴として皆さんに会える日まで。

いつの日かもっと強くなってかえってきます。じゃあね!

2019.10.01

東方紅楼夢15 頒布物のごあんない

こんにちは、来る10月13日、インテックス大阪で開催される東方紅楼夢15にサークル参加いたします。

東方紅楼夢

シリーズ「COURTRITUAL」の新作をひっさげて参りますのでよろしくおねがいいたします。

どうぞよろしく。

2019.08.18

『ティルナノーグと永遠の歌』通販開始&『ティルナノーグと刻の歌 リミックス/リマスター版』予約開始のお知らせ

みなさんこんばんは、冷凍イナバPです。いかがお過ごしでしょうか。

大変ながらくおまたせいたしました、C96新譜『ティルナノーグと永遠の歌』の、公式通販での頒布を明日の午前10時より開始いたします!

Traumerei Fabrik Official Shop↗




更新は手動なので遅れたらごめんなさい。明日のうちには始まると思います。


そして、夏コミでは落としてしまった『ティルナノーグと刻の歌 リミックス/リマスター版』の予約も同時に開始します。

こちらは必ず別の買い物カートでお会計をしてください。システムの都合上、他の商品と同時に購入すると発送が9月上旬になります。なにとぞよろしくお願いいたします。

パッケージ等は現在制作中ですので、完成次第改めてアナウンスさせていただければと思います。時間的余裕ができたので、C96のおしながき画像に掲載したものよりもう少しきちんと体裁を整えたものになる予定です。


以上、よろしくお願いいたします!

なにか質問やご懸念点などございましたら、メンバーのTwitterや公式のメールまでお問い合わせくださいませ。

2019.08.11

C96 頒布物のごあんない

おまたせいたしました。C96の頒布物が出揃いましたので、おしらせいたします。新譜も無事に揃いました……!



頒布物一覧

です、よろしくおねがいいたします。

新譜『ティルナノーグと永遠の歌』に関してはある程度部数のご用意がございますが、そのほかの旧譜は少ししかないですー。
また、古い作品は古いのでケースに割れや欠けがあります。大変申し訳ないのですが、なにとぞご理解くださいませ……><

当日はこちらのポスターをめがけてやってきてください。南ニ-40bです。
Webカタログ

それでは、スペースにてお待ちしております〜!

2019.06.07

C96 / 当選しました4日目南ニ-40bです

こんにちは、本日C96の当落発表があり、Traumerei Fabrikは4日目(月曜日)の南ニ40bにスペースをいただきました。

Webカタログはこちら。 Traumerei Fabrik | Comike Web Catalog

今年も相変わらずカツカツ進行ですすんでいますが、新譜、出せるように頑張っています〜。お楽しみに。

また、各メンバーのツイッターでも進捗報告やらなんやらをつぶやいていくと思いますので、よろしければフォローしてくださいませ。







2019.05.01

第十六回博麗神社例大祭 参加作品のごあんない

ご無沙汰しております。来る5月5日、第十六回博麗神社例大祭にて頒布する、弊サークルの参加作品情報および委託情報をお知らせいたします。

コンピレーション参加

H35b / 渦状セントラル

新譜『キレヌモノ。2』 特設サイト/キレヌモノ。2 – 渦状セントラル

コンピレーション参加および委託頒布

J41a / Red Bullet Sequence

新譜『幻想メルティングポット3』 特設サイト/幻想メルティング・ポット3 – Red Bullet Sequence 委託作品
  • 幻想メトロ 1000円
  • COURTRITUAL #3 300円
  • COURTRITUAL #2 300円
  • COURTRITUAL #1 300円
  • Othello 1,000円
です、よろしくおねがいいたします。 当日は秋晴がJ41a、Red Bullet Sequenceさんのスペースにて売り子予定です。ぜひ会場でお会いしましょう!

2019.02.05

極・神居祭14 頒布物のごあんない

おまたせいたしました。極・東方神居祭14の頒布物が出揃いましたので、おしらせいたします。郵送で事故らなければ新譜もあるはずです……!たぶん……!



頒布物一覧

です、よろしくおねがいいたします。

冬コミ新譜『幻想メトロ』に関してはそれなりに在庫ございますが、そのほかの旧譜は少ししかないかもしれません!
また、古い作品は古いのでケースに割れや欠けがあるかもしれません。大変申し訳ないのですが、なにとぞご理解くださいませ……><

今回、冷凍イナバPは会場に行けないのですが、秋晴は元気にやっているとおもいます。
それでは、札幌コンベンションセンター 大ホールにてお待ちしております〜!

2019.02.01

極・東方神居祭14 / 参加しますL-07です

みなさまこんにちは、冷凍イナバPです。

来る2月11日に札幌コンベンションセンター 大ホールにて開催される、極・東方神居祭に参加いたします。

Traumerei FabrikはL-07にスペースをいただきました。

冬コミ新譜の幻想メトロを札幌で初頒布するほか、旧譜も少し持ってまいります。

そしてそして! 新譜も出せたら出したいと思ってます……!
(秋晴ともども、かつてないハイペースに戦々恐々としております)
頒布物の詳細はまた後日、お知らせいたします。

また、各メンバーのツイッターでも進捗報告やらなんやらをつぶやいていくと思いますので、よろしければフォローしてくださいませ。

秋晴(@akkeybarey)
冷凍イナバP(@inabap)

2019.01.14

『幻想メトロ』通販開始&完売ごめんなさいセールのお知らせ

みなさんこんばんは、冷凍イナバPです。いかがお過ごしでしょうか。

大変ながらくおまたせいたしました、C95新譜『幻想メトロ』の、公式通販での頒布を本日より開始いたします!

Traumerei Fabrik Official Shop↗




そして、せっかくビッグサイトまで足を運んでいただいたのにお手にとっていただけなかったお詫びとして、心ばかりですがセールを開催いたします。


セールその1「旧譜をどどんとお値下げ」

搬入の都合で持っていけなかったトロイメライファブリックPapyrusの2作品を、80%オフの100円で頒布いたします!

こちらの2作品、初頒布から長い時間が経過していることもあり、一部商品のケースに傷みがある場合がありますが、なかみはどちらもプレスCDになっています。

ぽっと出のサークルがコミケ初参加でプレスCDを作っていたことに若干の戦慄を覚えますね。まさに出血大サービスです


また、ティルナノーグと刻の歌に関しても、少しだけお値下げいたしました。こちらは40%オフの300円にてお求めいただけます。

予定は未定ではありますが、ティルナノーグと刻の歌、いまのうちに聞いておくと、楽しい展開が待っているかもしれません……! 未視聴のみなさまはぜひぜひ、この機会にチェックしてみてください!



セールその2「1週間限定!送料300円引き!」

こちら、スペースまでお越しいただいたかたに2度手間を強いてしまったお詫びとして、1000円以上お買い上げのかたの送料の一部をTraumerei Fabrikがご負担いたします!

もちろん、最初から通販でご購入予定だったかたもご利用いただけますので、この機会にぜひ、いろいろ作品を聴いてみてください。


ご利用方法は、ご注文画面のクーポンの欄に TRFBSHIP300 とご入力いただくだけです。

こちら、2019年1月21日の23:59まで利用可能となっておりますので、なにとぞよろしくおねがいいたします!



駆け足での告知となってしまいましたが、ぜひぜひ、みなさまご利用くださいませ! 冷凍イナバPでした。

Traumerei Fabrik Official Shop↗

2019.01.11

Traumerei Fabrikがやっていきたいこと
– これからのこと。 –



みなさんごきげんよう、Traumerei Fabrikの冷凍イナバPです。

前編中編と、過去と現在の話をしてきたので、最終回はこれからのTraumerei Fabrikについておはなししたいと思います。

コンセプト作品の功罪

ここまで、「私たちはコンセプトにこだわって作っています」という話をしていました。いきなり矛盾してしまって申し訳ないのですが、2017年から2018年にかけて、COURTRITUALという、コンセプトがほとんど存在しないシリーズを2作リリースしています。


COURTRITUAL #01 / COURTRITUAL #02

コンセプトを立てることの意味に関しては、前編でご説明いたしました。けれどふと冷静になって考えると、私たちは同人即売会に来てくださる方々をないがしろにしているのではないかということに思い至ったのです。

同人即売会、特にコミケに関してはよく戦場に例えられます。来場される方にとって一瞬一瞬が勝負の時間であり、それは私たちサークル側もそうです。いかにして、会場で初めて私たちのことを知ってくださった方に、私たちの作品を手にとっていただくか。あるいは視聴していただくか。

もちろん、見て頂いた上で、自分の趣味嗜好には合わないと感じる方もいらっしゃるでしょう。そういった方には、感謝こそすれど、決して不快に思ったりしません。即売会という戦場で、短くない時間を使って私たちの作品を見て、聞いてくださる方がいらっしゃることは本当に嬉しいことです。

はたして、私たちはそういった方たちに対して親切だったか? と自問自答すると、ある意味で不親切だったと反省する次第であります。それは、無愛想に対応したとか、不誠実な応答だったとか、そういうことではなく。短い時間で十全に伝わる努力を怠っていたという意味で。

コンセプトを立ててガチガチに作風を固めることは諸刃の剣なのだと気づきました。私たちのことを知ってくださっていて、あらかじめ作品の特設サイトなどを見て来ていただいたかたには良い体験をお届けできている自信がありますが、一方で、いわゆる「ジャケ買い」をして、WebサイトやTwitterを見ることなく、CDだけを手に取った方には説明不足だったような気がします。

だからといって「じゃあCDだけで完結する作品にしよう」というのは、私たちにとっては敗北である気もするのです。そこで、着地点として「ライトな作品」を作ってみようという結論を出したのです。明快なテーマで、CDだけでも楽しめて、WebサイトやTwitterを見て下さった方にはもっと楽しんでいただける……。そんな作品があってもいいなという気持ちで、まずは2作頒布いたしました。

COURTRITUALシリーズは、東方Projectという作品の持つ宗教性やアニミズムにフィーチャーして、「宮中祭祀」をモチーフにグラフィックを制作する……。というタテマエのもと、曲もデザインも、その時やりたいようにやろう、というシリーズです。このシリーズは、「こういうの思いついたんだけど今回のコンセプトには全然合わない!」というフラストレーションを発散する役割も担っています。

「間口をゆるやかにとってTraumerei Fabrikというサークルを知っていただく」という目的上、お求めやすい頒価に設定し、実際に東方神居祭やコミケにて頒布いたしました。その結果、とりあえずCOURTRITUALだけ聞いてみますと言ってくださる方や、COURTRITUALを聴いてTraumerei Fabrikを好きになりましたというありがたいお言葉も頂戴して、ひとまずは成功したかなという安堵の気持ちでおります。

コンセプトがあることと、キャッチーさの両立

また、C95で頒布した『幻想メトロ』も、モチベーションの一つに「コミケ映え/会場でもわかりやすいキャッチーさ」がありました。この作品はコンセプトのある作品群にカテゴライズされるものではありますが、努めてわかりやすく、ポップに仕上げた作品です。

この作品に関しては、単純に「わかりやすかったから良かった」だけの結果ではないと思いますが、想定以上に好意的に受け止めていただき、ありがたいことに会場頒布分を完売することができました。(お求めいただけなかったみなさま、申し訳ありませんでした)

1月14日を目処に公式通販での頒布を開始いたしますので、もう少しだけお待ちいただければ幸いです。

これから、私たちが挑戦したいこと。

これら三作品を通して、Traumerei Fabrikとしてこれからやっていきたいことが少しずつ解像されてきたように感じています。

まず、コンセプトの深度は「浅いものと深いものの二軸でやっていく」ことです。うまく回ったという手応えがあるので、今度はこの指針からぶれないように、どちらの軸に重きを置いた作品なのかを意識したディレクションを心がけようと思っています。

そして、もっともっとたくさんの人に聴いていただくためのアプローチをより多様化して一つ一つのクオリティを上げていく必要性も強く感じました。『幻想メトロ』のプロモーションを通して、デザイナーの立場として「いくら曲が良くても聴いてもらえないと始まらない」という危機感を覚えたのです。そのために、純粋にクリエイティブの質を上げることも必要だし、これまでやってこなかった、動画制作や演出的なWebの実装といった領域まで、まさに指先まで神経を尖らせていかねばならぬと心を新たにしています。

その先にある一つの目標として、クリエイティブユニットとして他サークル様の作品づくりのお手伝いがしたい、という思いがあります。

東方アレンジ作品に対する楽曲提供やデザインのご依頼はもとより、東方アレンジ作品以外でも、例えばゲームや動画用のBGM、書籍に深みをもたせるためのダウンロード形式の楽曲、二次創作作品のコンセプトからの参画など、私たちにできることをご依頼していただけるようになっていければ、と思っています。


さて、というわけで少し先の未来への抱負を述べました。これから、今まで以上に、Traumerei Fabrikというユニットとしてよりさまざまなことに挑戦していこうと思っています。もしかしたらその過程で、これまでの私たちと全然違うじゃんとご期待を裏切ってしまうことになるかもしれません。そうならないよう精一杯の努力をしていきますので、温かい目で見守っていただければ幸いです。これからも、Traumerei Fabrikをどうぞよろしくお願いいたします。

2018.12.25

C95 頒布物のごあんない

おまたせいたしました。C95の頒布物が出揃いましたので、おしらせいたします。新譜もありますよ〜!

  • 幻想メトロ 1000円
  • COURTRITUAL #2 300円
  • COURTRITUAL #1 300円
  • Othello 1,000円
  • ティルナノーグと刻の歌 500円
  • Papyrus300円
  • トロイメライファブリック 300円
です、よろしくおねがいいたします。 当日はこちらのポスターを目印にお越しくださいませ。



それでは、スペースにてお会いできることを心待ちにしております……!

2018.12.13

VIを刷新しました。
– いまやっていること –



みなさんこんばんは、Traumerei Fabrikの冷凍イナバPです。

前回は、「Traumerei Fabrikとは何者なのか」と題して、ぼくたちがこれまで何を考えて制作してきたのかをおはなししました。
3部立ての中編にあたる今回は、2017年に刷新したサークルのVIについてのおはなしをしようと思います。

VIを刷新しました。

さて、C92からサークルのVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)を刷新いたしました。すでに頒布物やスタッフTシャツとして定着させています。とはいえ、作品のコンセプトや時代の潮流によっては細かい頻度でアップデートしていこうと考えています(具体的には、新しい作品を出すたびにVIも見直したいと思っています)。この頻度は通常のCIやVIの考え方からは受け入れづらいことだと思いますが、同人というフィールドだからこそやってみる価値がある、ような気がしています。

以前のロゴは、2011年か2012年頃に制作したものです。当時はAdobe製品を購入してすぐで、書体についても無頓着だったので、小塚ゴシック体の従属欧文であるMyriadをベースにしています。夢の工場をモチーフにしたロゴタイプです。

発想やアプローチとしては悪くないと思いますが、視認性の低さや取り回しの難しさから、新しくしたいと思っていました。

2015年に発表した『ティルナノーグと刻の歌』の際はVIに割く時間がなく、かつ既存のロゴは作品にそぐわないと判断したため、Gothamのスモールキャップを使用しています。これに関しては当時の自分に理由を聞きに行きたいくらい悪い判断でした。アイデンティティを変更する覚悟の伴わない、雑な意思決定だったと反省しています。

C92のリニューアルのタイミングも、Othello自体の制作や、私生活での環境の変化などからあまりVIに時間を使えなかったのですが、その中で考えていたことをご紹介したいと思います。

タイプフェイスについて

VI刷新にあたってまず始めたのは、ロゴタイプの検証です。
ロゴタイプはVIの統一性をもたせるという点から今回は既存のタイプフェイスを用いて制作しようと考えていました。(いつかオリジナル書体も作りたいですね)
旧ロゴを制作するときに考えていた「工場のレトロさと未来感の共存」をうまく継承しつつ、新しく「スタイリッシュさ」「視認性の良さ」なども取り入れたいと思い、最終的に候補に残ったのは以下の3つの書体です。

  • DIN Next Condensed(Linotype)
  • Futura ND (Bauer Types)
  • Gotham (Hoefler & Co.)

DINはドイツ工業規格 (Deutsche Industrie Normen)のことです。Traumerei Fabrikの名前がドイツ語ということもあり、真っ先に候補に挙がった書体でした。工業規格の書体ということで、グリフの幅がほぼ一定で、無骨な印象です。

Futuraは世界でもっとも有名なジオメトリック・サンセリフのひとつで、ハイブランドのロゴタイプなどにも採用されているように、都会的で洗練された印象があります。

Gothamは比較的歴史の浅い書体ですが、最近は様々なところで目にするようになりました。もとはメンズファッション誌のために作られた書体で、「雄々しく、新しく、フレッシュに」というオーダーどおりの骨太な書体です。

3書体で「Traumerei Fabrik」と打ったとき、まず感じたのは文字の密度のばらつきでした。VIが正式表記と異なるのはどうなんだという気持ちもありつつ、見た目優先でオールキャップスにすることにしました。(正式はTraumerei Fabrikです)

そして、オールキャップスでベタ打ちしたものを並べたものが以下の画像です。

並べてみたとき、DINはやや没個性的で印象に残りづらいと感じました。また、Futuraはややおしゃれすぎるので、これもまた我々の想像する「夢の工場」とはちがった印象だと感じました。

文章ではさらっと流しましたが、それなりの紆余曲折を経て、Gothamをベースにロゴタイプの制作に取り掛かります。
Gothamをベースにと言いましたが、調整した比較画像のとおり、ほとんど元のグリフから変わりありません。

水色の線が調整前、ピンクの線が調整後のグリフです。
T / R / M / I / K の5つのグリフは変更なしです。
Aは重心をやや下げています。Bも重心を下げつつ、上部のボウルを大きくし、上下でシンメトリに見えるようにしています。この2文字は安定さを増す処理です。
Uはごくわずかですがアールをシャープにして、ややスッキリとした輪郭に調整しています。E / Fは安定感のあるもとのグリフのバーをやや左に縮めることで、密度感を調整しています。この3文字は、安定感はややなくなりますが、全体での密度調整をして風通しを良くしています。

ロゴマークについて

ロゴタイプのほかに、新しくロゴマークを制作しました。Traumerei Fabrikの頭文字「TF」を、4つの矩形のネガティブスペースで表現しています。(fig.1)

単純な矩形で表す、という決定をするのには大変な葛藤がありました。それでも、これでリリースすると決断したのには理由があります。

それは、ローファイな環境でも耐えうる点です。これは高解像度なディスプレイがメジャーになってきた今、時代に逆行している考え方かもしれません。ローファイを志向したのは、私たちのサークルの理念に基づいた判断です。

Traumerei Fabrikは「夢の工場」という意味です。夢と一言にいってもなかなか定義付けは難しいですが、将来に対する期待や目標というポジティブな言葉だと私は思います。つまり、私たちの作品を体験していただくことでポジティブな気持ちになれる、そんな作品を作る工場でありたいという願いが込められています。具体的なビジョンのある高解像度な夢を持っている方もいらっしゃる一方で、とても曖昧な、漠然とした「夢」しかない人もいるでしょう。私自身、具体的な夢もあれば、ぼんやりと「こうなっていたいなあ」と思っている夢もあります。そんな解像度の低い、ローファイな夢を持っていることは素敵なことだと思っていて、だからこそローファイなロゴマークを思い切ってリリースしました。あらゆる人の夢の工場でありたいという思いがあります。

矩形の配置は、まず正確に縦3等分、横5等分したグリッドを基準としました。(fig.2)
これはピクセルの概念です。前述のローファイを体現するべく、ディスプレイ上の最小単位である1dotを基準に採用したのです。ただし、実際に使われる際に3×5pxという極小サイズで表示されることはまず考えられません。そこで次に、実際に使用されるであろうサイズ感での視覚調整を施しました。やや縦に圧縮することで、正方形の矩形が視覚上きちんと正方形に見えるようにチューニングしています。(fig.3)

アセットの制作

さらに、アセットとして、一つのファイルにまとめて、サークルメンバーの誰でもアクセスできるようにまとめました。

このファイルも、都度更新をして使いやすくしていきたいと考えています。


上記のような作業を経て、とりあえずのVIが完成したわけであります。そして前述の通り、これからも少しずつリファインを重ねていく気でおりますし、ある日いきなりガラッと変えてしまうかもしれません。これはブランディング的な観点からはありえないことだと思いますが、同人活動であるということで、ぜひお目こぼしいただければ幸いです。

次回は、Traumerei Fabrikとして今後どんなことをやっていくのか、どんなことに挑戦していくのか、というおはなしです。前編、後編に比べると短くなると思いますが、この機会に所信表明させていただければと思います。おたのしみに。

2018.12.03

 

Traumerei Fabrikとは何者なのか。 – これまでやってきたこと –

 
みなさんこんにちは、Traumerei Fabrikの冷凍イナバPです。 冬コミのまえに改めて、ぼくがこのサークルで今やっていること、これまでやってきたこと、これからやっていくことを表明したいと思いたち文章を書きました。前編/中編/後編の3部立てという、少々長い文章になってしまいましたが、よろしければおつきあいくださいませ。 前編たる今回は、「Traumerei Fabrikとは何者なのか」と題して、ぼくたちがこれまで何を考えて制作してきたのかをおはなしします。

Traumerei Fabrikのはじまりと、フィロソフィー

Traumerei Fabrikは、楽曲を制作しているクリエイティブ・ユニットです。 私たちは2010年頃に発足しました。初めて出会ったのは、個人ブログで交流があったSkypeのグループでした。12人くらいいた中の2人が私と秋晴でした。個人ブログで交流があった、と言いましたが、私たちに直接の交流はなく、友だちの友だちというほぼ他人のような関係値からのスタートでした。 当時は秋晴が「大合奏!バンドブラザーズ」というゲームで楽曲制作をしていて、その楽曲を世の中に発表するときのデザインをスポット的に私が手伝うという、あくまで秋晴個人での制作という形だったと記憶しています。そのころは私もデザインに関して全くの無知で、秋晴の手伝いを通して自分の技量不足を感じ、デザイン書籍を読み漁り始めたきっかけになりました。 どの段階で私が正式にサークルに所属したのかはっきりとは覚えていませんが、2012年のコミックマーケット82で初めてCDをプレスして出すことに決めたころにはメンバーになっていました。その、プレスCDを出す、となったとき、初めて「Traumerei Fabrikはなにをするサークルなのか」ということを意識しました。当時のWebサイトにサークルについてこのような文章を載せています。
Traumerei Fabrik(トロイメライファブリック)は、様々なジャンルの音楽を制作している同人音楽サークルです。 サークル名の意味は”夢の工場”。寝ているときに見る夢、将来実現したい願望としての夢、さまざまな夢があると思います。私たちの音楽を通して、みなさまがいろいろな夢を思い描いてくださることを目指しています。 その目標のために、曲とともに物語を展開し、さらにパッケージに広げるなど、あらゆる要素から積極的にアプローチしております。「同人音楽」という制約の少なさを活かし、さまざまな事柄を設計していく工場でありたい―― 私たちTraumerei Fabrikは、”夢の工場”という理念を基に、これからも日々、挑戦を続けていきたいと思っております。
なんとも青臭い文章で恥ずかしい限りではありますが、この時考えたサークルの理念はいまでも変わらずにいます。

コンセプトがあること

コミケ処女作で初めてプレスCDに挑戦した、サークルとしては3作目の『トロイメライファブリック』は、ある日河城にとりが自分だけの工場を見つけた―というところから物語がスタートしています。やりたいことと自分の技術力の差が激しすぎて今見るとまったく伝わらないのですが……。

4作目の『Papyrus』は初めて特殊パッケージを手掛けたアルバムで、この作品もコンセプトに基づいて制作しています。デザイン的な拙さはもちろんおおいにあるのですが、この制作を通して「Traumerei Fabrikらしさ」のようなうっすらとした方向性が見えてきたので、個人的に思い入れの深いアルバムです。

5作目『ティルナノーグと刻の歌』はかなり悲壮なコンセプトなのですが、悲壮すぎるので表面に出すのはライトな部分だけにしよう、ということになり、実際に世の中に出たのはプロローグのみになっています。 Papyrusから3年ほど期間が空いたこともあってお互いのスキルがそこそこ伸びて成長を感じられるアルバムだったのですが、ほぼノー告知で頒布したためあまり知られていないアルバムとなってしまいました。 このアルバムに関しては、コンセプトの持っているポテンシャルを発揮しきれていないのでいずれまた新しい形で世の中に出したいなと思っています。

そして、昨年の夏コミでリリースした『Othello』は、自分たちにとっても、ようやくコンセプトアルバムとしてある一定の水準まで作れるようになったなと思う作品でした。正義と悪の二面性をオセロというモチーフに落とし込み、真空パックにすることで矮小化しました。自分が正義だと信じていること、あるいは悪だと信じていることは、断絶されたごく小さな世界のなかでの話であることを、パッケージングによって表現したのです。

と、このように、一貫して「コンセプトがあること」ということにこだわって作ってきました。

原作リスペクトと、コンセプトの意味

実を言うと、コンセプトを立てる意味について秋晴ときちんと話し合ったことはありません。いつもなんとなく「こういうことがやりたい気がする」と言い出して、じゃあとりあえず外に出せるような体裁くらいは整えるか、と進んでいくことが多いです。それでも毎回コンセプトにこだわるのには理由があります。 一番大きいのは「コンセプトがあったほうが自分たちが作っていて楽しいから」ということです。同人というフィールドをメインにしている私たちにとって、楽しいことはとても大事です。お仕事でご依頼頂いた案件はさまざまな制約のあるなかで最大限のパフォーマンスを追究する楽しさがありますが、それとはまた違った楽しさがあり、同人だからこそ経験できることだな、と感じています。 コンセプトを立てることは原作をリスペクトする良いアプローチであることも理由の一つです。もちろん、コンセプトがない作品を貶めているわけではありません。むしろ、変な理屈を考えずに「作りたいから作るんだ」という熱意がむき出しのものこそプリミティブな創作意欲だとすら思っているので、そういった情熱のある作品は大好きです。私たちも純然たる創作意欲のもとで動いていることにはかわりないのですが、どうせやるからには私たちにしかできないことがやりたいという思いから、コンセプトを大事にした作品づくりに力を入れています。 私たちがメインの制作の舞台としている東方Projectは非常に懐の深い作品で、結構無理のある設定でも許してくれる空気感があります。また、シリーズを通して日本固有のアニミズムがほのめかされていて、考察の余地が大きいのもやりがいのある部分です。これを、原作者であるZUN氏からの挑戦状だと勝手に都合よく解釈して、私たちなりの答えを作品にぶつけているのです。ちょっとひねくれてはいますが、私たちなりの原作への愛情、ということです。

同人音楽とデザイン

さて、サークルの舵取り係としてはそんな感じなのですが、つづいてデザイナーという立場からコンセプトがある同人音楽について考えてみました。 コンセプトがあるということは、同人音楽でありながら、作品が音楽とCD、およびケースにとどまらないということです。 ふつう、音楽を体験するとき、人はCDを買うかダウンロードするかします。2018年になったいまでも、同人即売会でやり取りされるのはまだまだCDが主流のように感じます。そのCDには、ケースがあり、ディスクが入っていて、ブックレットがついていたりいなかったりします。ブックレットにはCDのアートワークとトラックリスト、サークル名などが記載されていて、CDを再生機器やパソコンに挿入して音楽を聞きます。 作った曲を聞いてもらうという体験は、それだけで完結することです。けれども私には、それがとてももったいないことに思えるのです。仕事ではなく趣味として制作した楽曲をお金と時間をかけてCDにするのに、ただ曲を作ったから聞いてくれ、というだけなのはとても味気ないと感じました。だからこそ、デザイナーとして「同人CDを聞く」体験すべてを最適化していきたいと思ったのです。その答えがストーリーであり、コンセプトであるのです。CD一枚を通して、二次創作の小説や漫画を読み終えたときのような没入感が得られるようにディレクションしているのです。

というわけで、Traumerei Fabrikの雑用係として、デザイナーとして、Traumerei Fabrikとはどういうサークルなのかを考えてみました。体験を大切にしている、クリエイティブ・ユニットです。

改めて、よろしくお願いいたします。 次回は、Traumerei FabrikのVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)を刷新した話をしたいとおもいます。いわゆる「サークルロゴ」の造形についてのおはなしです。おたのしみに。

2018.11.02

C95 / 当選しました2日目東レ-52aです

こんにちは、本日C95の当落発表があり、Traumerei Fabrikは2日目の東レ-52aにスペースをいただきました。

このまま制作が順当に進めば新譜が出せる予定です……!詳細はまた後日、お知らせいたします。

また、各メンバーのツイッターでも進捗報告やらなんやらをつぶやいていくと思いますので、よろしければフォローしてくださいませ。







2018.08.21

公式通販の商品を拡充いたしました

みなさんこんばんは、冷凍イナバPです。いかがお過ごしでしょうか。

以前はOthelloのみだった公式通販サイトに、新譜を含むTraumerei Fabrikの作品をどしっと追加いたしました。

Traumerei Fabrik Official Shop↗

イベントで好きになったから別のアルバムが聞いてみたい!なんてかたや、欲しかったけどイベントに行けなかった〜というかたはぜひ、お役立ていただければ幸いです。


Othelloに関しては本当に在庫がギリギリなのでお早めに……。B4サイズのブックレットの裏面にはかずまさんのイラストがババンと大きく刷られていて圧巻ですよ……!

その他の在庫に関しては、まあまあな数がございます。ゆっくり吟味してくださいませ。

また、配送方法や送料についてなど、ご不明な点がございましたら気軽にご質問ください。


それでは、とりいそぎのお知らせでした。ごきげんよう。

Traumerei Fabrik Official Shop↗

2018.08.10

C94 頒布物のごあんない

おまたせいたしました。C94の頒布物が出揃いましたので、おしらせいたします。(無事に新譜出せそうです……!)

  • COURTRITUAL #2 300円
  • COURTRITUAL #1 300円
  • Othello 1,000円
  • ティルナノーグと刻の歌 500円
  • Papyrus300円
  • トロイメライファブリック 300円
です、よろしくおねがいいたします。 当日はこちらのポスターを目印にお越しくださいませ。

それでは、スペースにてお会いできることを心待ちにしております……!

2018.07.13

Webサイトをリニューアルしました

みなさんこんにちは、冷凍イナバPです。いかがお過ごしでしょうか。

以前から進めておりましたWebサイトのリニューアルが終わり、本日公開いたしました。

各アルバムの詳細情報などが一覧できるようになったので、お役立ていただければ幸いです。


あいかわらずWebサイト手作り女子中学生なので、なにか変なところがあったらこっそり教えてください。

リニューアルを機に、Traumerei Fabrikについてご紹介できそうな記事をつらつらと書いていきたいなあ……と考えています。(というか1年前にリニューアルのデザインと一緒にそういう文章も書いたんですが、多忙でWebリニューアルを延期しまくった結果改稿が必要になりそうです)

気が向いたときに書くので、気長に……お待ちいただければ……


それでは、とりいそぎのお知らせでした。ごきげんよう。

2018.06.09

C94 / 当選しました1日目東ス-35bです

こんにちは、本日C94の当落発表があり、Traumerei Fabrikは1日目の東ス-35bにスペースをいただきました。

Webカタログはこちら。 Traumerei Fabrik | Comike Web Catalog

今年はイナバPが体調を崩してしまって新譜が出せるか怪しいのですが、まだ時間はあるのでなんとか、、、がんばります……! 詳細はまた後日、お知らせいたします。

また、各メンバーのツイッターでも進捗報告やらなんやらをつぶやいていくと思いますので、よろしければフォローしてくださいませ。







2017.10.19

極・東方神居祭10 頒布物のごあんない

こんにちは、来る10月29日、北海道札幌のホテルさっぽろ芸文館で開催される極・東方神居祭10にサークル参加いたします。

北海道の東方Projectオンリー大型同人誌即売会【東方神居祭】

新しいシリーズ「COURTRITUAL」をひっさげて参りますのでよろしくおねがいいたします。

コミケの新譜、Othelloも在庫僅少ではありますが持っていくので、コミケに来られなかったみなさまはぜひこの機会にお求めください。

2017.08.01

C92 頒布物のごあんない

おまたせいたしました。C92の頒布物が出揃いましたので、おしらせいたします。(無事に新譜出せそうです……!)
  • Othello 1,000円
  • ティルナノーグと刻の歌 500円
  • Papyrus300円
  • トロイメライファブリック 1,000円
  • 全部セットで 2,000円
です、よろしくおねがいいたします。 当日はこちらのポスターを目印にお越しくださいませ。 それでは、コミケ本番までお体にお気をつけて……!

2017.06.09

C92 / 当選しました1日目東メ-56bです

こんにちは、本日C92の当落発表があり、Traumerei Fabrikは1日目の東メ-56bにスペースをいただきました。

このまま制作が順当に進めば新譜が出せる予定です……!詳細はまた後日、お知らせいたします。

また、各メンバーのツイッターでも進捗報告やらなんやらをつぶやいていくと思いますので、よろしければフォローしてくださいませ。