TRFB1005

INFORMATION

TRFB1005 “ティルナノーグと刻の歌”
Released on 2015.08.14
Comic Market 88 ダウンロードURL↗

STORY

この夏、早苗さんと旅にでかけませんか?

木々のささやき、さざ波の奏でる音色。

かすかに聞こえることりのさえずり。

日常を少しだけ離れて、時間を忘れて、
上質な自然のセッションを味わおう。

まるで竜宮城へ迷い込んだかのように。

幻想郷から、現代へ。

早苗さんの故郷をめぐりながら、
夏の旅を満喫しよう。

Traumerei Fabrik 5作目のコンピレーションは、
そんなひと夏の旅行をイメージした作品です。

TRACKS

  1. 海底都市の視る夢
  2. 変わってゆくものと、
  3. ラピスラズリの泪
  4. 水面上のアステリズム
  5. 変わらないもの。
  6. シーラカンス
  7. ティルナノーグと刻の歌
  8. それでも針は回っていく。

STAFF

Arrangement
(exc. M2,M5&M8)
M2,M5&M8 Compose,
Mixing,
Mastering
秋晴
Design,
Development,
Storytelling
冷凍イナバP
Illustration
ゆうがた(マシュマロ小児科)
Original
ZUN(上海アリス幻樂団

本作は音楽CDではありません。楽曲データをダウンロードする形式の作品です。 個人の引用の範囲を超える転載や、再頒布、改変などはご遠慮ください。

LINERNOTES

前作『Papyrus』から3年経ち、ようやく今作『ティルナノーグと刻の歌』を完成させ頒布することができて、ほっと胸をなで下ろしています。

今回のアルバムの構想や企画自体は実は3年前からしていて、楽曲の製作も進んでいました。その歳月の中で、音楽の好みという単純なことをはじめとし、価値観等に至るまで色んなものが変化していって、なかなか自分の中でこれだと思えるものを作ることができなかったために、完成しきれず時間だけが過ぎていったのかなと思います。

ティルナノーグというのは日本でいう竜宮城のようなもの、今作では幻想郷を指しています。「しばらくの間早苗さんは幻想入りしていたが、その間外はどうなっていたのか? そしてそれを見た早苗さんはどう感じたのか?」という設定はありますが、その答えは基本的に受け手のみなさんにどう受け取って頂いても構わないようにしています。委ねているといったほうが正しいかもしれません。ただ、「時が変えていってしまうものも多いけど、変わらないものもあるんだよ」ということがテーマとしてこのアルバムの根底には存在しています。

今回と前作で大きく音楽性は変わりましたが、それでも、その中で変わらないものも確かにあって。サークルとして活動して4年経ちましたが、ようやく自分達のやりたいこと、出来ることが見えてきたような、そんな作品になっています。お楽しみ頂ければ幸いです。

今作はリーダーの「“◯◯ e.p.”みたいなの作りたい」という一言からはじまった……とメモに残されています(3年前の話なのでそういうやりとり自体記憶が薄いのです)。今作は制作前の話し合いにおいて、「とにかくオシャレなもの作りたいよね」「なんかサブカルっぽいことしたい」という方向で盛り上がってしまって、「じゃあいっそ、ただ単純にやりたいことやるか」という感じでスタートしました。できあがってみると全然サブカルでもオシャレでもない……。

「2015年夏、東風谷早苗の里帰り」という爽やかなキャッチコピーを掲げ、早苗さんが現代入りして……という設定もあるにはあるのですが、今作に限ってはあくまでオマケで、なおかつ受け手のみなさんに任せている部分でもあります。いろいろ妄想を膨らませていただけるとストーリーテラー冥利に尽きますね。

そんなわけで好き勝手やりましたので、デザイナーとして今作について語ることは、実はそれほど多くありません。デザインは一切なされていないので……。あえて言うならば、「やりたいことをやりたいようにやった」ということが、デザインとしての“サブカルチャーの体現”なのかもしれません。